◆新コーナー "ティファニー" セリロスターコイズ

いま、作業中ですが、本日「セリロス・ターコイズ」のコーナーをオープンします。

セリロスは別名「ティファニー・ターコイズ」として知られています。数的にはあまり出るターコイズではないため、いままでコーナーにはしていなかったのですが、何個かまとめて入荷しましたので、この際、レアターコイズのコーナーとして別にスタートさせることにしました。

あの有名なブランド「ティファニー」は、実はターコイズ鉱山を所有していたことがあります。
ニューヨークにあるご存じティファニーとその関連会社は、いまから100年以上も前のセリロス鉱山から、1892年から1899年の間に200万ドルに相当するターコイズを掘り出しました。当時のティファニーは、ターコイズのジュエリーをカタログに掲載していたのです。わたしの持っているターコイズの本には、当時のティファニーのジュエリーの写真が何点か出てます。

でも、実はわたしも1点だけ持ってます・・・ティファニーが作ったビンテージのセリロス・ターコイズのブローチ。。ちょっと自慢げに見せたりして。拡大して見て頂くとおわかりでしょうが、ティファニーの刻印がはいってます。これを新コーナーのスタートにあたり、放出することにしました。にひひ

当時の坑道です、誇らしげにティファニーの文字が躍ってました。
石は典型的なセリロスターコイズ。

現在ではセリロスの丘はこんな感じで、ターコイズ博物館とか、当時のバーなどがさのまま残されているそうです。

さて、そのセリロスターコイズですが、珍しく他に類のない天然のニューメキシカンターコイズであるというだけでなく、古代の南西部のネイティブアメリカンとアメリカの最近の炭鉱会社とふたつがからまりあった歴史をもっています。
セリロス・ターコイズはふつうとは少し違った状況で形成され、採掘されました。唯一火山のふもとでつくられるターコイズなのです。火山の石に含まれるミネラルによって、いろいろな種類の色がつくりだされました。実際、黄褐色からカーキグリーン、鮮やかな濃い青から明るくて薄い色まで、75種類もの色が認識されています。セリロスはとても硬い石で、磨き上げると光り輝きます。

 特徴のある石を産出することに加えて、セリロス鉱山は北アメリカでもっとも古い鉱山になります。サンタフェから10マイルのところにあり、ここでは巨大なターコイズの堆積物が部分的に表面に現れていて、大陸では最大の有史以前の鉱山活動のあった場所になります。のちにサンタフェの南のサント・ドミンゴ・プエブロに移動したサン・マルコス・プエブロからの抗夫たちが、もっとも大変な部分の仕事をうけおいました。石の斧、大槌、枝角のつるはし、のみといった道具だけを使い、彼らは100,000トンの硬い石を取り除き、200フィートの深さの炭鉱をつくったのです。そして、更にターコイズの鉱脈に届くように垂直の細長い穴を地下にほりました。抗夫たちは、背中に道具と皮でできた石をいれるいれものを背負って、刻み目をつけた丸太をはしご代わりに使い鉱脈に続く穴をのぼりおりしました。

 この重労働によって得られたターコイズは、メキシコから中西部、そして東海岸から西海岸まではばひろく取引されました。ニューメキシコでは、チャコキャニオンにあるプエブロ・ボニートの有史以前の遺跡から、個人用、売買用と多くのセリロス・ターコイズかけらが発掘されました。プエブロの人々は、1870年代に銀採掘ブームが起こるまでセリロス鉱山からターコイズを掘り出し続けました。

いまでは、このセリロスターコイズは、もちろん掘られてはいません。
なのでたま~に出る程度です。価格的には安い方ではありませんが、非常に高いというわけでもなく、ビズビーと同じくらいと考えてください。大きくてスパイダーウェブがはいるとかなり高いですが、スパイダーウェブのものはほとんどありません。また、グリーン+茶色模様が多いのですが、たまにあるスカイブルーのほうが価格はずっと高いようです。

詳細はKoyukiで