◆フレッド・ハーベイ系のリングです

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先日も書きましたが、1920-1950年頃が全盛だったフレッドハーベイスタイルの時代には、ブレスレットが主体で、ペンダントはほとんどなく、ブレスレット以外は、ピンとたま~にリングがある程度です。ブレスレット100に対し、それ以外は数点しか出ないそうです。なので、現在アメリカで必死にブレスレット以外を探してもらい、買い付けております。ただ、数が少ない分、どんぴしゃのフレッドハーベイのリング(特にシルバーだけのものが高いです)は、実際に販売するとなると4~5万円以上になってしまいそうで、なかなか買い付けできなくて苦労してます。

で、昨日は、フレッド・ハーベイに卸していたメーカーのMAISELS TRADING POSTの作品を紹介しましたが、本日はBell Tradingについてです。

Bell Tradingは、アルバカーキ(ニューメキシコ)で、ジャック・マイケルソンによって1935年に創立されました。ジャックの妻ミルドレッドの旧姓がベルであったので、「ベル」という名前になったそうです。お抱えのネイティブアメリカンのアーチストが制作したグレードの高い、お金持ちの観光客向けの作品を、鉄道の駅のフレッド・ハーベイのショップに卸していたわけです。Bell Tradingは、1980年代後期に倒産しました。刻印はベルのマークとポストからさがっているベルです。
つまり、この会社はフレッド・ハーベイの時代でも、後期に作品を多く残したと言えます。

実は、このBellのリングが数点入ってきています。

まずはこちら

Bellの歴史では初期の、つまり1930-40年代のターコイズリングです。フレッド・ハーベイスタイルと言って良いわけですが、現在のインディアンジュエリーが、この時代のものにどれくらい影響を受けているか、このオリジナルをご覧になればわかると思います。80年前にこのデザインは確立されていたと言えます。
サイズは実測で14号。ターコイズには経年によって小さな欠けがあります。リング部分が曲がっていたので修正しましたが、かなり使い込まれていて程度はそれほどよくありません。ベルとSTERLINGのの刻印入り。
お値段は14500円

そして次は、後期のBellのもの。なんとデッドストックの新品です。


左のクロスした矢のリングはサイズ15号
右のサンダーバードは14号
おそらく1970年代くらいのものと思われ、サンダーバードにはSTERLINGとベルのマーク、矢のほうは刻印がありませんが、出所は同じなので両方ともBell Trading製です。
デザインはフレッド・ハーベイスタイルですが、明らかに昔のものとは質が違います。

こちら12000円 SOLD

こちら9500円

今日の最後はコレ


こちらはデザインからみて、1940年以降のフレッドハーベイのリングと特定できるそうです。石はイースターブルー・ターコイズに間違いなさそうです。
サイズは実測で9号。
非常に綺麗な石で、濃いブルーによく見るとグリーンのスパイダーウェブが浮き出ています。
価格はこちらは22000円

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