◆ランダーブルー到着!! ゲーリー・リーブスがリメイクしたリングとペンダント

こちらの作品は、すでに本サイトに掲載しました。11/6

連休も最終日、みなさんいかがお過ごしですか?

さきほど、ピンポーンと国際便の配達があり、ゲーリー・リーブスの作品がどっと届きました。
その中に４点、燦然と輝く、ランダーブルー～

すでにブログでご紹介して、２個はご予約済み。残りの２個をブログでご紹介です。

その前にまず・・一番高いターコイズで知られるランダーブルーってどれくらいの価値なの? という豆知識をいくつか。

日本ではもの凄い値段で売られているランダーブルーですが、ダイヤやルビーじゃないので、そのカラット当たりの価格と比較したら比べものにはならないわけですが、それでも一般のアメリカンターコイズと比較したら、飛び抜けています。ただし、ターコイズはグレードによってもの凄く価格差があります。良い例がカンデラリアやビズビーで、これらの石は低グレードと高グレードではカラット当たりで10倍以上の価格差があるんです。

たとえば・・・
スリーピングビューティやターコイズマウンテンの並のグレードを１としますと・・
レアで価格の高い超レアのターコイズのプライスレンジはこんな感じです
もっとも、石の大きさが小さいほど売りやすいのでカラット単価は高くなりますし、まとめ買いと単発買いでも価格は異なりますので、あくまでも目安と言うことで・・・

ナンバー８　ハニーウェブ　10～20
ダニーボーイ　10～20
ステニッチ　15～20
カンデラリア　極上物　20～40
ローンマウンテン　極上物　30～40
パイユート　極上物　30～60
ナンバー８　ブラックスパイダーウェブ　30～100
ランダーブルー　低グレードで80　ハイグレードで250

という感じです。
つまり・・ナンバー８・ブラックスパイダーウェブの極上物でさえ、ランダーブルーのグレードが低い物と同じくらいのプライスレンジなんですね。

で、もうひとつ、ターコイズは鉱山によっていろいろ特徴があるわけですが、結晶体ではないのでひとつとして同じものはありません。岩の中で化合物、混合物の度合によって色味がかわるわけです。傾向はあくまでも傾向であり、すべて出る石に共通しているわけではなく、たとえばブルーのカリコレイクも出ますし、グリーンのナンバー８も数少ないですが、あります。たった50キロ前後しか出なかったランダーブルーでさえ、こんな感じの色味の物もあります。

これはごく最近、あるターコイズディーラーがランダーブルー鉱山のオリジナルのオーナーであったBob and Dixie Johnsonから直接ナゲット（小石）を買い、それをカットして磨いた石です。
これを見て「ランダーブルー」と思う人はいないでしょうが、紛れもなくランダーブルー。しかし価格は一番安いレベルです。それでもブラックスパイダーウェブのナンバー８の高グレードのと同じくらいです。これは買い付けませんでしたけど・・・。

話しは長くなりましたが、そんなわけでランダーブルーにもいろいろあること。そしてグレードが高いものはいまの市場にはほとんど残っていないことをご理解くださいね。しかもカラット当たりの価格差は３倍もあるんです。

で、今回のゲーリーがリメイクしたランダーブルーですが。。。元々は２セットのイヤリング。石は推測で４コで20カラット。つまりひとつあたり５カラット前後の石でした。それをゲーリーがリングとペンダントにしたわけですね。グレードは高い方に分類されると思います。
濃紺に近い濃いブルーに、細かなスパイダーウェブが入っています。
ランダーブルーほど光によって色味が変わる石は無いと思います。蛍光灯や暗めの光りではほぼ濃紺に見えますが、直射日光の下ではブルー部分が浮き出てきます。
そしてスパイダーウェブの部分が表面に浮き出している感じで、ざらっとして見えるものが多いです。といってもいままで20コくらいしか見たこと無いのですが・・汗。

まずはリングからです

模様を見せるために光を当てて撮影しました。パッと見は濃紺に近く見えます。こんなに明るくは見えません
↓こんな感じに見えます