関アジという魚があります。
これは大分県大分市の佐賀関で水揚げされるアジなのですが、かなりの高級魚として認知されています。同じポイントで獲れるアジでも、違う漁港に水揚げされるとブランドが無くなり、価格が安くなります。
神奈川の三浦半島にも同様に松輪という漁港があり、沖に松輪瀬というポイントがあり、アジやサバの良い漁場です。松輪港に水揚げされるアジは松輪アジとして高い価格がつきますが、他の漁港に水揚げされると同じ魚でも価格が安くなります。
実はターコイズにも同様のものがあります。
ターコイズは結晶体ではないので、ひとつとして同じものはありません。よってこのターコイズはどこ産のものかということは、掘られた時の記録から判断したり、見てだいたいどこのものかと分かる場合があるわけですが、鑑定というものは不可能です。だから鑑定書もないわけです。ダイヤのような結晶なら成分的に同じものがあるので鑑定しようもありますが、たとえばブルーで有名なターコイズでも、成分の混じりによってはグリーンのも絶対ないわけではなく、固定のしようがないわけです。黒いスパイダーウェブが特徴というターコイズだって茶色のスパイダーウェブが入る場合はありますし、ランダーブルーだって質の悪い部分はスパイダーウェブが入らないところもあるわけで、こういうのは削られて捨てられていました。捨てられた部分を見て、ランダーブルーと特定できる人はいないでしょう。
で、流通している中には、ある事情でターコイズの鉱山名が特定できず、「ネバダ産」とか「ネバダ州ランダー郡産」というだけで流通する物があります。市場に出たときに細かな記録が紛失している物、掘られた鉱山が秘密にされている物、など、理由はいろいろあるようです。Koyukiにもカスタムオーダーコーナーのターコイズに「ネバダ・ターコイズ」とだけ表示しているものがありますが、こういう理由なのです。以前「ネバダターコイズだけでは分からない。ちゃんと書け」というメールをいただいたことがありますが、ウソ書くわけにはいきませんので・・・・
本日、ご紹介するターコイズは、ネバダ州エスメラルダ郡産の極上の物。
カルセッタさんがターコイズディーラーから塊を入手。自らカットしたものです。しかしターコイズディーラーのほうは、エスメラルダ郡産ということは記録にあるが、個別のターコイズ鉱山までは不明ということで、価格がこの特上グレードにしては、かな~り、安いのです。
ブランド名より、実を取る方にお奨めです。
どれもそこそこの大きさがあります。
シンプルなシルバーのペンダントにした場合で計算しますと
1 27 x 12 6.90 Carats 43000
2 27 x 18 16.30 Carats 110000 SOLD
3 25 x 22 14.70 Carats 82000 SOLD
という感じです。
グレード的には2が一番高い感じですね
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ここから下は以前のエスメラルダ
これが最大のCで制作したボロタイ
凄い石でした・・・
まずはこれを・・・
わたしも写真を見たときにはビビリまくりました・・
す・・凄すぎる・・・
真ん中の一番大きい石は、なんと36.6カラットもあります。
こちらがIの石でオーダーしたリング
生唾ものです
このターコイズたちが採掘された、ネバダ州エスメラルダ郡ですが・・・
あの・・ローンマウンテンをはじめとし・・
パイロットマウンテン
サンダーマウンテン
クロウスプリングス
などなど、有名なターコイズ鉱山がひしめいています。本日ご紹介するターコイズがどの鉱山かはわかりませんが、クロウスプリングスやパイロットマウンテンの可能性は色味から見て薄いです。どっちかというと極上ローンマウンテンと言ってもおかしくない色味ですよね? ちなみにローンマウンテンのスパイダーウェブは、黒、茶、両方共にあります。